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ファイナルファンタジー12
(PS2、スクウェア・エニックス)
スクウェアの人気シリーズ第12弾。
・・・でいいのか。X-2とかあるから13弾とか14弾かも。
それはともかく一番好きなクリエイターの松野さんの最新作です。
FFというタイトルが付いても付かなくてもプレイするしかないです。
たぶんFF生みの親の坂口さんがスクウェアを退社されてから最初のFFですよね。
11の時はまだスクウェアにいたはずだし。
ということで、新世代なカンジです。
超美麗なCGムービーを前面に押し出すスタイルは変わりなく、そこに松野さんのシナリオ・演出が入りました。
PSに移ってからのFFは8以外やったことがないのでなんとも言えませんが、たぶん一番良かったと思われます。
恋愛要素が入ってないのが良かった。
FFの皮を被ったギャルゲーになってたのとかありましたけど、そういうの、どうかと思う。どうかと思う。どうかと思う。
松野さんらしく国とか組織がまずあってその中で個人がどう動くか、というシナリオでした。
今までだと国とかとりあえずあるけど結局は個人的な関係だけでシナリオが進んでたのが多かったと思いますが、今回は位置づけは逆ですね。
とはいえ、メインキャラクターのアーシェはすでに滅亡したダルマスカ王国の王女なのであんまり国を動かしてどうこうってわけではなかったですが。
周りの大国に振り回されてばかりでした。
小国の悲哀を感じさせられますね。
なんだかアメリカと中国に挟まれてる日本、を連想してみたり。
近い将来、ホントになりそうだけどね。
ともかく、シナリオのテイストとしては重たいですね。
それぞれの人がそれぞれに正しいと信じて動くわけですが、裏目に出ることも少なくなく。
時にはいろんなしがらみがあって身動きが取れなくなったり。
特にヴァンたちは基本的に単独行動なので綱渡りな状態の連続。
大戦が起こらないようにいろいろ工作してても結局は力で解決するしかないのがちょっと悲しいところですね。
ゲームである以上仕方ないのかもしれませんが。
最後の最後で和平工作が成功してそのままエンディング、だと拍子抜けですし。
演出はベイグラントストーリーをさらに進めた感じです。
効果音の入れ方も含めて見せ方がうまいですよね。
PS2だけあってドットが目立ったりもしますが、気にならないです。
絵といえばCGムービーは相変わらず。
てかPS2でこれはあり得ないでしょというレベル。
Xbox360を見慣れてるので絶対性能でキレイというわけではないですが、PS2としては段違いでしょうね。
あの質感は見事です。
ゲームシステムのほうもいろいろと新しい要素が入ってます。
このあたりはFFらしいですね。
まずはADBことアクティブディメンションバトル。
オンラインRPGだとメジャーなシステムですが、フィールド画面でそのまま戦闘が行われます。
戦闘ごとにロードが入らないのがなんともありがたいです。
遠距離からこっそり魔法で攻撃したりして倒したりもできます。
今までのFFだと相手の索敵範囲外からの攻撃、という概念がなかっただけに新鮮です。
戦闘画面に入った時点で相手の攻撃範囲内に入っているわけですし。
そしてガンビット。
これはフィールドマップでのキャラクターの行動をあらかじめ指定しておくもの。
ガンビットをオンにしておくとその指定どおりにキャラクターが戦闘してくれます。
ロボットアクションもののゲームで似たようなシステムがあったと思います。
基本的には相手を攻撃するわけですが、
・敵の弱点属性ごとに攻撃方法を変えたりとか
・ステータス異常攻撃を受けると攻撃よりも回復を優先したりとか
・体力が一定以下になると回復を優先するとか
・ヘイストとかプロテスは常時かけ続けるとか
いろいろ組み合わせることでオートバトルになります。
中盤以降はフルオートバトルでした。
適切にガンビットを組み合わせるとザコはおろかボスもオートでいけます。
でっかいらくちんでした。
伝説のオウガバトルの戦闘を進化させたみたいで面白かったです。
ガンビットの設定がきまったときはなかなかにうれしいですし。
3つめがライセンス。
戦闘を行うと経験値のほかにライセンスポイントというのが手に入ります。
このLPを使っていろんな能力を身に着けていくシステムです。
FF5のアビリティシステムに近いかな。・・・古いね。
FF5と違うのは装備品も含んでいるところ。
剣装備とか盾装備などのライセンスを取得しないと装備すらできなくなってます。
ま、ゲームを進めながらライセンスを取っていけば困ることはないですけど。
それよりも重要なのは魔法と特殊能力のライセンス。
特に白魔法と時空魔法、緑魔法のライセンスは重要ですね。
白魔法はおなじみ回復系、時空魔法と緑魔法は補助系です。
補助魔法をうまく使うとかなり楽になるのが松野さんのゲームの特徴でして、中でもヘイストは必須といっていいくらい。
あとは敵の行動を止めるストップとかドンアクもかなり役に立ちます。
特殊能力のほうは回復アイテムの回復量が増えるという控えめなものもあれば、相手に攻撃が当たるとMP回復という効果絶大なものまで様々。
お役立ちなのは万能薬の知識とMP回復系かな。
万能薬の知識のほうは3段階あって全部取得すると戦闘不能以外の全てのステータス異常を回復できるようになります。
かなり便利。
このゲームは魔法よりもアイテムのほうが行動ゲージがたまるのが早いので終盤はエスナよりも万能薬を重宝しました。
MP回復系はいろいろあって物理攻撃が当たったらMP回復とか、魔法攻撃が当たったらMP回復とかあります。
魔法攻撃が当たったらMP回復のライセンスを取得すると、魔法を使って敵を倒したらMPが減るはずなのにむしろ回復してるという状態になります。
魔法が使い放題です。
回復魔法とか補助魔法ではMP回復はしないですけどね。
ただライセンスシステムも一長一短で、装備品とか魔法とかはライセンスボードに全部載ってるわけで。
この先どういうアイテムとか魔法が登場するか分かっちゃうんですよね。
このあたりは賛否ありそう。
操作性も良くストレスを感じることなく進められたので新システムは成功といえるかと思います。
サウンドは今回は崎元さんがメインコンポーザー。
植松さんもちょっと絡んでいるみたいですが。
もうカンペキに崎元さんのサウンドでした。
このテイストが好きなんですよね。
今までどちらかというと重たい雰囲気の曲が多かったんですが、明るい曲もいけますね。
さすがです。
サントラ買おうかな、と思わせるデキでした。
ゲームバランスはというと、ちょっと厳しめ。
フィールドのザコ敵が結構強いです。
ちょっと油断すると簡単に全滅します。
反面、ボスの強さは控えめかも。
ボス1体よりもザコ敵3体くらいのほうが大変だったりします。
そういえばザコ敵が5体くらいまとまって襲ってきたことがありましたけど、あやうく全滅しかけました。
歴代のFFはゲームバランスはいまいちだったと思うので、それに比べるとかなりバランスが取れていると感じました。
ちょっと難しいくらいがいいんですよ。
戦闘のバランスは難しめですが、フィールドの謎解きは比較的簡単。
ADBなので謎解きしているといきなり攻撃されたりしますからあえて簡単にしたのかも。
戦闘が楽しいからちょうど良いバランスかと思います。
そんなこんなで久しぶりの松野さんの作品でしたが十分に堪能しました。
でっかい満足です。
クリアタイムは70時間余りでしたがなんだかもったいないです。
続編とか出ないかな。
PS2史上最高傑作だと思うのでぜひプレイしてほしいです。
根気と時間があれば、ですが。
めちゃめちゃ長くなりました。
レビュー史上最長かも。
2006.5.3
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